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↑の写真提供: やちこさん
いい人を演じなければならなかった人へ
いい人論議が巷ではなされているようですが、他人を試す行為をしている私は客観的に見てもいい人である筈が無いと思っております。

其れは私の大切な友人もそうなのですが、彼女は子供の頃はとてもいい子だったと本人は言っていました。長女でもあった彼女は正義感が強く、弟が苛められていれば苛めた相手を苛め返すくらい負けん気が強かったそうです。しかし、先生にも可愛がられていたらしいのですが、親には逆らう事が出来なかったと言います。彼女が何かすれば、或いは何かをしない事でことごとく叱られ、たとえ褒めて貰えたとしても叱られた事ばかりが記憶に強く残ってしまい、自分は駄目な子供なのだと思い込んでいったのだという事です。ですから、彼女は一生懸命いい子でいようと努力したそうです。
彼女は言います。「だからね、今の私はその頃の反動でこんなになっちゃったと思うんだ」と。
私はそう言う彼女を過去の彼女ごと抱き締めてあげたくなります。細くて病気がちだった彼女。白い肌で巻き毛で目が人形のように濡れたようにキラキラと輝いていた彼女。写真でしか其れを見る事は出来ませんが、確かにこの写真の彼女は過去に居たのですね。

私はいい人を演じる事は無いです。演じているつもりも無いです。そして、悪い人間を気取っているわけでもありません。私は私です。他の誰でもありません。大切な友人を心から愛している、其れが私なのです。私は友人を愛する為ならどんなことでもする。そういう人間なのです。
其れを「いい人だ」とか「悪い人だ」とか誰かに決めつけられるのも正直どうでもいいと思うようになってきましたね。以前はとても気にしていたように思いますが、其れも本当に気にしていたのかどうか怪しいです。

ですが、こんな私ですが、いい人を演じなければ生きて来れなかった人を、大切な彼女同様優しく強く抱き締めたいと思っております。こんな私の腕で良ければ、どうか抱き締めさせて下さい。心からそう思っております。
コメント
この記事へのコメント
其の写真くれ
2006/11/09(木) 22:15:20 | URL | Nyarl #-[ 編集]
メノウさんこんばんは。
そんなふうにメノウさんに思われている彼女は幸せですね。
彼女の描写があまりに魅力的で、一体どんな美少女なのだろうと想像してしまいました。
わたしも、いい人でありたいけれど、結局「わたしはわたし」というところに行き着きます。けれども最近、もう一回転してみようかとも思うようになりました。もう一回自分をひっくり返して「いい人」になってみようかなあ・・・って。
2006/11/10(金) 00:17:52 | URL | もちもちおねいまん #-[ 編集]
>Nyarlさん

嫌です。あげませんよ。
この写真は私の宝物ですからね。
2006/11/10(金) 18:41:25 | URL | 縞瑪瑙 #-[ 編集]
>もちもちおねいまんさん

いい人や悪い人とは他人が決めて下さるという事ですが、確かにそうなのかもしれません。
ですが、自分が何をしているか分かっていてやっていた場合には自分で自分を決め付けてしまう事もあるだろうと思うのです。
私は他人を試す事を他人がどう思うか分かっていてやる事があります。
其れは他人にとっては好ましくない行為らしいので、大勢にとっては私という存在は悪い人なのだろうと思っております。
そして、それを私は甘んじて受け入れている。

もちもちおねいまんさんは、私から見ればとても好ましくこの上なくいい人に見えますが、ご自分ではそうは思っていないという事なのでしょうね。ご自分が納得できるいい人になってみるのも良いかと思います。
2006/11/10(金) 18:47:58 | URL | 縞瑪瑙 #-[ 編集]
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