Photo: 「無敵の心身」
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あなたは優しい
「話すという事」という私の記事にも書いた方の事なのですが、仮にHさんと呼びましょう。
そのHさんが、かつて御自分が書かれた日記を「あなたを悲嘆させるものではない」と言って下さった事があります。どうやら、其の内容が、私を傷付けてしまうと思ったようでした。当時の私は、Hさんの其の優しさに深く感謝したものでした。ですが、Hさんの書かれた日記で私は傷付けられた事は一度も無かったのですね。Hさんの取り越し苦労だったのですが、其の御心遣いに「ああ、私は本当にHさんが好きなんだな」と感じたものでした。

「あなたは優しい」と言われる事が苦手と言っていたHさん。
其の気持ちは私にも理解できたものでした。何故なら私自身もそれを言われる事を苦手としていたからです。
本当は「あなたの気持ちがよく分るよ」という言葉も言わない方がいいのだろうなと思います。
100%分る事は絶対無理であるという事はいかな私でも分っている事ですから。ですが、其れでも自分もHさんと同じような気持ちになった事は確かなのです。私は何故か他人の気持ちにシンクロする事が多いですから。

其れは幻想だと言う者はいるだろう。
何が真実で何が幻想か。
其れを分る人間など何処にもいないのだ。

だから私は自身を信じたいと思ったものでした。

Hさんは御自分の日記の意義を「他人に声をかけるきっかけになれば」というところに置いていたようです。苦しんでいる他人の為に日記を書いているようでした。御自分が経験した辛い事を書き綴り、似たような経験をしていてまだ苦しみの中を迷走している人達が、声をかけるきっかけになればという願いが込められていたらしいのです。

其れが「彼は優しい」と思う要因でした。

日記を書く意義は私の場合は他人の為ではありませんでした。
当時の私は自分自身の為に書いていました。
確かに誰かに読んでもらいたいという気持ちは強く、それが自分の為に書いているとは多少ニュアンスが違うとは思いますが、ですが、まず自分ありきだったからです。今の私は少々違うのですけれどね。其れでも基本的には自分の為に書いているようなものです。

Hさんは「あなたは優しい」と言う私に対して「優しくなどないよ」と仰っていました。其れは、恐らく、自分に対しても他人に対しても厳しく接してきたから、だから自分は優しくないのだと思っているのだと思いました。しかし、其れは違うと私は思ったものでした。

本当の優しさとは、他人を甘やかす事ではない、と。

私の好きなあるアーティストをHさんも好きだったのですが、そのアーティストの日頃の考え、思いを聞いていて思った事です。そのアーティストもその場しのぎのお為ごかしは言わないのですね。「少しキツイと思うけどね…」と言いつつ辛辣な意見を言っていたのです。確かに言っている事は、普通の人は相手に嫌われるだろうと思って言わない事ばかりなのです。ですが、何故か彼が言うと、彼の相手を本気で心配する気持ちというのが分るのです。
当時の私は嫌われたくなくて相手の為になるだろうと思う事でも言えませんでした。
其れは其の昔、相手の為にと思って注意した事が上手く伝わらなかった事があり、矢張り私は本当の気持ちは隠して上辺だけの事しか言ってはいけないのだなと思うに至ってしまったからです。本当はそういう態度はいけないと分っていても、其れでも私にはもう言えないと思ってしまったものでした。

「駄目だよ、そういう事をしては」とは。

だから私はやはり優しくないし、Hさんは優しいと思ったのです。
今の私は、どちらかというとHさんのような存在になってしまったかなと思っています。ですが、私はHさんのような過酷な経験ではなく、他人にとっては大した事の無い経験しか積んできていません。其れもあって、私の言動は重みが無いと思っております。


私を「追っ掛けていたい」とそう言ってくれたHさん。
其の言葉だけで満足していた私。
たとえ密に密に接してくれなくても、私という存在を受け入れてくれ見守ってくれる───それが私にとってどんなに嬉しかった事か。あなたには分からなかったでしょう。
しかし、私の本音は、見守られているだけではなく、声をかけて貰いたかったのです。何時もでなくていい。たまに声をかけて下さるだけで。

私は淋しがり屋だったのだから。

今の私は如何ですか?
今でも淋しがり屋な私ですが、其れでも落ち着いたでしょう?
あなたのようになれなくても、其れでも誰かにとっては優しい人間になれていると信じたいです。
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