Photo: 「無敵の心身」
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2月の雨は止まない雨
今日から6月、梅雨の季節ですね。梅雨と言えば雨。雨という事で、私の大切な友人が2月に降る雨の事を話してくれたのを思い出しました。

友人は雨や雪が降る事をとても嬉しく思う子供だったそうです。ただ、父親が天候に左右される仕事をしていたもので、母親が何時も「晴れになればいい」と願っていた事もあり、親の前では「雨が降って欲しい」「雪が降って欲しい」とは言えなかったということです。
雨は一般的には嫌われる傾向があるでしょう。私や友人がよく聴く歌にも「止まない雨はない」という歌詞が出てきて、雨は不安や困難の代名詞として使われるようですし。
ですが、たとえば、新しい赤い傘を買って貰ったら、早く差してみたいと思うでしょう。早く雨が降って欲しい、と。まだツルツルピカピカと光っている新しい赤い長靴も履いてみたいとも思うでしょうね。心待ちにしていた雨。雨が大好きだった友人。その雨が好きだった彼女の心を打ち砕いたのが2月の雨だったのです。


雨を心から好きだった人は雨が嫌いになった。それは雨のせいなんかじゃない。同じ人間が彼女を雨嫌いにさせた。そう。雨には彼女に意地悪しようとする意思は無い。それでも、幼い彼女は全てを何かのせいにしなければそのまま生きていくことは出来なかったのだ。

雨は彼女の心の悲鳴を静かに受け止めてくれた。

彼女はその優しさに気付かないまま、幾年を雨嫌いとして過ごしたものか。だが雨は静かに降り続く。彼女の心を癒す為に。彼女の成長をじっと見守っていたのだ。其れはただの妄想でしかない。しかし、私にはそう思えて仕方なかった。そして今。雨は止んだ。彼女を癒して慈しんできた雨は彼女をそっと光の世界へと押し出す。

「さあ、笑って」


彼女は気付いたのです。あの時、雨が降っていなかったら、彼女はもっと悲惨な目に遭ったのだろうと。雨のおかげで彼女は助かったのだと。雨を嫌うなんて、自分はなんと愚かだったのだろうと。其れに気付くのに一体どれだけ長い月日を必要としたか。今の彼女は雨に心から感謝をしているのです。


止まない雨はないが、止んだ雨はまた降り出し、私達の涙をも一緒に洗い流してくれるのだ。雨は優しい。限りなく優しく私達を包み込んでくれる。さあ、一緒に赤い傘を差そうね。君と一緒に降り続く雨を微笑んで見つめよう。また何時か晴れる其の時まで。
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